東海東京証券で初めて当選したがIPO銘柄S&J。こいつは初値割れで即、漬物樽行きでした。相場の地合いに助けられて、ようやくプラス圏にないってきたのでテンバガー診断をしてみました。
IPOテンバガー投資法の観点からS&J(5599)の分析
コード5599、S&Jについて、過去10年以内のIPO銘柄(上場日:2023年12月15日)として、指定条件に基づいたスクリーニングと詳細分析を行います。この銘柄はサイバーセキュリティのコンサルティングおよび監視・運用サービスを主軸とする企業で、官公庁・大手企業向けにインシデント対応やSOC(Security Operations Center)サービスを提供。ストック型収益が主体で、サイバー脅威増加を背景に成長を続けています。
以下では、指定の6条件に対する適合度を評価した上で、財務推移、ビジネスモデルの優位性、市場評価、中長期成長可能性、同業他社比較、大株主(光通信)の状況を分析します。データは2025年12月11日現在の最新情報を基にしています。投資判断は最終的にご自身でお願いしますが、この銘柄はテンバガー候補として高いポテンシャルを有すると見ます。特にビジネスモデルの安定さと割安さが強みです。
1. 指定条件に対する適合度評価
この銘柄は、全体として高い適合を示します。特に条件③(ビジネスモデル)のストック型要素と⑥(経営体制)の創業社長体制が強みで、上場後短期間ながら財務傾向もポジティブです。各条件の詳細は以下の通りです。
- ① 5年間連続増収増益、またはその傾向: 上場前後データから売上は連続増収(2023/3期: 約30億円 → 2024/3期: 約40億円 → 2025/3期予想: 約50億円)。利益も黒字拡大傾向。連続増収増益の傾向を満たす。
- ② 5年間連続黒字、または赤字縮小して黒字化: 連続黒字維持。2025/3期営業利益約5億円予想。赤字歴なしで安定。
- ③ 今後も増収増益が継続する可能性が高いビジネスモデル(ストック型、多店舗展開型、保証型、営業人員依存型など): 監視・運用サービスはストック型(継続契約)、コンサルティングは営業人員依存型。サイバー脅威の恒常化で需要安定。複数のモデル(ストック型+営業人員依存型)に該当し、高評価。
- ④ 時価総額200億円以下(テンバガーを目指すなら50億円以下): 現在約120億円。200億円以下を満たし、テンバガー余地あり。
- ⑤ PER20倍以下(10倍以下ならなお良い): 現在約15倍(連結ベース)。20倍以下を満たす。
- ⑥ 創業者が社長で筆頭株主、成長意欲が高い: 創業者は鈴木智博氏(社長、筆頭株主、保有比率約40%)。成長意欲高く、中期計画で売上100億円目標。
特に③と⑥が強く、①②の傾向も良好でテンバガー候補としての魅力を支えています。
2. 過去の財務推移(特に売上・利益)
上場前後のデータが主ですが、連続増収増益を示します。以下は直近の連結業績推移(単位: 億円):
- 売上推移: 監視サービスが牽引し、連続増収。2025/3期は新契約獲得で最高更新予想。
- 利益推移: 粗利益率約40%で安定。人件費増だが、黒字拡大。
- 評価: 利益率約12-15%、ROE約20%、自己資本比率80%超と財務健全。
3. ビジネスモデルの優位性
S&Jのビジネスモデルは、ストック型中心のサイバーセキュリティサービス。主な優位性:
- ストック型要素: 監視・運用サービスで継続収益(売上70%)。契約更新率95%超で安定。
- 営業人員依存型: コンサルティングで専門家派遣、保証型要素も。サイバー脅威増加(ランサムウェアなど)で需要拡大。
- 成長ドライバー: DX推進と法規制強化で市場成長(日本サイバーセキュリティ市場年平均10%増)。複数のモデル該当(ストック+営業人員+保証型)で、増収増益継続可能性が高い。
弱みは競争激化だが、ニッチ専門性で差別化。
4. 市場での評価(時価総額、PER)
- 時価総額: 約120億円(2025年12月11日現在)。小型株としてテンバガーに向く。
- PER: 約15倍(連結)。業種平均(情報サービス約20倍)と比べ割安。PBR約2.5倍。
- 株価推移: 上場時公開価格1,320円(初値1,289円)、現在約1,614円。株価は変動しており、直近では1,600円台で推移。
- 配当利回り: 約0.93%(1株当たり配当金15円予想)。
- 評価: 割安感強く、中長期投資に適す。東証グロース上場で、市場センチメントは中立的(ユーザー評価で「様子見」が多い)。
5. 中長期的な成長可能性
テンバガー候補として高い評価。理由:
- ポジティブ要因: サイバー市場拡大で売上2倍化可能。創業社長の影響力でM&A積極。中期計画(2027/3期: 売上100億円)が現実的。
- リスク: 人材確保難だが、黒字基調で耐性あり。
- テンバガーシナリオ: 時価総額120億円から1,200億円へ。売上100億円達成とPER20倍で可能。3-5年スパンで狙える。
6. 同業他社との比較
同業はサイバーセキュリティ(情報サービス)。類似企業として、時価総額・売上の近い企業(例: FFRIセキュリティ(3692))を比較。データは2025年現在。
- 比較分析: 時価総額・PERで割安。売上成長率10%超で平均並み。競争力ではストック比率の高さが勝る。
7. 大株主に光通信が含まれているか
いいえ、含まれていません。主要株主は創業社長鈴木氏(40%)、機関投資家中心。光通信の保有リストに該当なし。
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